エネミー理論

基礎能力

エネミーとは、エネミーコントローラーの略(?)で、原作では海馬使用。
そのためNo.308『天空の聖域』で新登場してすぐSD海馬2に入ってたという、
エネミー欲しさに聖域1BOX買って当たらなくてシングルで購入した人間にとっては屈辱のカードだったりします(死

エネミーコントローラー 速攻魔法
次の効果から1つを選択して発動する。
●相手フィールド上の表側表示モンスター1体の表示形式を変更する。
●自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。相手フィールド上の表側表示モンスター1体を選択する。発動ターンのエンドフェイズまで、選択したカードのコントロールを得る。

まず基本的な考察。
エネミー自体の効果にコストは存在しません。 月の書などと同様な簡単につかえる速攻魔法と見て間違いないでしょう。
効果も必要に応じて2つの効果から1つを選ぶ選択型。速攻魔法ということもあり便利に使えるでしょう。
問題は効果の内容。
1つ目の効果は表示変更。 しかし相手のモンスターだけ、裏守備には発動不能とちぃと微妙な気がします。
まぁ今は羊が流行ってるので、それでもある程度のステータスは見込めます。
2つ目の効果ですが、こっちのモンスターを1体生け贄にささげて相手のモンスターを1ターンのみコントロールを得る効果。
が、生け贄必須で1ターンのみ、しかも表モン限定と一時的除去として使ってもイマイチな効果。
なんとも中途半端。 微妙すぎます。
まぁ俺はこういう効果カード好きですが、なにぶんツクヨミ使ってたので表示変更はある程度はツクヨミで代用が効くので、
今まで放置してたわけです。
では このカードの効果を解釈していきましょう。


1つ目の効果について。

一つ目の効果、「相手フィールド上の表側表示モンスター1体の表示形式を変更する。」についてですな。
まず、ここにある通り相手フィールド上モンスターなので、相手の攻撃に合わせて自分のモンスターを守備にして戦闘ダメージを防ぐ という使い方は出来ません。
相手のモンスターを守備にすることで1回は攻撃を回避できますが、2体以上並んでる場合は2体目で攻撃されることも当然あります。
また、表側表示モンスターとご丁寧に書いてあることから、裏守備モンスターに対しての発動も不能です。
基本的に何処で使うかっつーと、守備力の高い壁モンに使い、攻撃を無理やり通すのが正しいやり方です(何
いや 当然守備としても使えます。速攻魔法ですし…
また、サイコショッカーやお触れを張られてる最中でも起動出来ることから、ショッカー対策としてもある程度は効力を持ってることになります。
まぁ 普通はブレイカーの効果に対して使って ブレイカーを守備にさせて次に殴るとか そういう戦術を取る効果です(笑
多分守りのカードとして使うには少々…といった感じでしょう。


2つ目の効果について。

この効果を語る前に、「対象を取る効果」と「対象を取らない効果」という物を理解する必要性があります。
なにかっつーと、テキストに書いてある「〜〜のカードを対象に発動」とか言う記述があるかないかです。
まぁ似たような記述で「〜〜を選択して発動」なども有りますがね。
つまるところ、地割れなど「攻撃力(守備力)が一番高い(低い)」等は変動する可能性が有ります。
が、「対象を指定して」や「攻撃したモンスター」などは何が起ころうと変化しないわけです。
対象を取る効果の対象のモンスターが消えた場合、殆どの場合はその効果は無効になります。
新しく対象を選びなおすような処理はしません。
しかし、当然ながら対象を取ってない効果は、破壊されるはずのモンスターが消えたりしても効果は継続します。
コレ実はエネミーの2つ目の効果を使いこなす上で非常に重要なんです。
例えば こちらの攻撃に対して相手がグレイモヤを発動したと仮定します。
エネミーコントローラーで攻撃モンを生け贄にささげて 相手モンを奪っても、グレイモヤは対象を指定していない効果のため、
自分のフィールドの中で一番高い攻撃力のモンスターがそのまま破壊されます。 他にモンスターがいなければ相手もんが破壊されるわけです。
しかし、もしこれがグレイモヤでなく、リアクティブアーマーなら、対象のモンスターが生け贄となり消えたことで、
相手モンスターでの追撃が可能になります。
それぞれ一長一短ですが、使いこなすことでそれぞれ十分の働きが出来ます。

まぁ 今のグレイモヤ、リアクティブそれぞれ見てもらったとおり、対象が消えても続行する効果にチェーンする、
或は無効になる効果にチェーンすると言うのは重要で、それぞれを理解した上で行わないといけません。
まぁそれは置いといて…エネミーは一時的に相手モンを奪える速攻魔法です。
実はSS2以上の効果で、相手モンを奪える可能性のある効果は、エネミーのみです。
(擬似効果として、XENO、王座の侵略者+リバース誘発効果がありますが、使い勝手がイマイチなので除外)
まぁそういうわけで、珍しい効果なわけですが、何処で使うかは正直2箇所です。
1つ目は相手のカードの効果にチェーンして… それも相手 自分共にモンスターが少ないときがいいですね。
対象を指定しないタイプは特に…
ねらい目としては強制転移が最有力でしょう。 強制転移に対して相手が送る予定のトマト等をエネミーで強奪、
転移の効果でそれを送り返します。
また、相手のターンの攻撃に対しても、こちらの効果で相手の攻撃力が一番高いモンスターのコントロールを得ることで、戦闘ダメージを防ぐことも、一応可能です。
と言っても 正直これを使う頃には既に負ける直前のことが多いですが(^^;

また、バトルフェイズでの発動も可能ってことは、相手のバトルフェイズ中に出されたモンスターを直接奪うことが出来ます。
案外これが重要で 例えばとどめさすときにリビングで止められることはよくある事だと思われますが、
2つ目の効果で相手のモンスターを奪ってフィニッシュにすることが出来ます。
見落とされがちな特性ですが、いろいろな所で使えるのでオススメです。


二つ目の効果を上手く使うことの出来るデッキ構成

エネミーは速攻魔法のため、カウンタートラップでとめられることはあっても、永続的に止められることは少ないです。
例えばホルス キャンセラ−などが場にあれば別ですが、それはショッカー、お触れが場にある状況と比べてかなり稀です。
てことで、そこらのトラップよりは安定して発動できるわけですが、上記書いたとおりこのカードは2つ目の効果が主力です。
いや 当然一つ目の効果も強いんですが、 1つ目の効果は大体の殴りデッキなら十分に使えるでしょう。
しかし、2つ目の効果は生け贄が必要なため、それを何らかの方法で用意する必要があります。
これがエネミーを使う上での最大のポイントなわけで、 単に場持ちのいいモンスターもやっぱり生け贄になるとかわりません。
使う上での生け贄確保のポイントは、 1枚が場に残りつづけるより、何度も場に出て来るモンスターのほうが有用です。
羊はもとより代償ミーネ 異次元の偵察機などがそれにあたり、 それらのような効果のない場合は少々デッキ作りに工夫が必要です。
無論 1つ目の効果だけで闘うのなら別ですが…

エネミーを使うなら ぜひ2つ目の効果を堪能してほしい。
エネミーが手札 フィールドに伏せてあるのなら、是非相手のカードの動きに目を光らせてほしい。
相手のカードの特徴を理解し、このカードを最良のタイミングで使ってほしい。
そういう意味で、このカードは上級者向きのカードだと 自分は思っている。
マスターするのは難しいでしょうし、俺もまだまだですが、出来れば確実に戦力になると 自分は思います と。

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