神の宣告

0.考察の前に・・・
できるだけここのサイトにあわせて書いたつもりですが、残念ながら手持ちにカード変換システム(めたぽさんのサイトにあるやつですね)
が、これを書いているPCに付いていないため、いちいち《キラー・トマト/Mystic Tomato》と書くことができません。
ご了承ください。
理論のための順序、その他はある程度真似ようと思います。口調は無理ですが・・・

1.カード詳細
神の宣告  カウンタートラップ
ライフポイントを半分払う。魔法・罠の発動、モンスター召喚・反転召喚・特殊召喚のどれかを1つ無効にし、それを破壊する。

2.このカードについて
わかりやすいスーサイドカードです。最近では(前からですが)カウンターはデュエリスト全員に軽視されがちです。
その中で数少ない「スタンに入れても動く」カウンタートラップだと思います。
ライフ半分なんて冗談じゃない!!なんて思ってる方、デッキ次第では激しくうざったいキーカードになりますよ。

3.Which?
どっちって書かれても、どうがんばっても似た効果を持つカードなんてないんですが・・・
ほぼ同時に出た「マジックジャマー」と「盗賊の7つ道具」、あとは「我が身を盾に」で比べてみましょう。
  神の宣告 ジャマー 7つ道具 我が身
カウンター対象 モンスターの召喚類
魔法、トラップ
魔法限定 トラップ限定 モンスターを破壊する
魔法、トラップ、効果
カードアドヴァンテージ
自分:相手
1:1 2:1 1:1 1:1
ライフマイナス 変動/ライフ半分 なし 1000 1500

4.比べてみると…
さて、いちいちめんどくさい見なくてもわかる表を書きました。
この中でせぇくらべしていきましょう。
なお、「使えないカウンターの中で比べてもしょうがない」という根も歯もない意見は却下。
後でカウンターがどこまですばらしいか教えて差し上げます(笑)
まず、ライフコスト以外のすべての面で最高ステータスですね。この手のカードの中では。
が、問題はやっぱりライフコストなわけですよ。
しかし冷静に考えて、ライフの半分。果たして大きいのでしょうか?
デュエル序盤では確かに4000に近いライフを払う事になります。
デビフラ効果1回分近くです(笑) 確かにもったいないかもしれません。
終盤は終盤で大切なライフです。ちょっとやそっとじゃ削りたくない。
が、実際どうでしょう? 最近では1ターンで2〜3000ポイントのライフダウンはむしろ当たり前。
それこそ開闢1枚で5000ももっていかれる時代です。
序盤に使ってもまだ4000残っています。多少まだゆとりがあり、
相手は序盤の切り札の1枚を無駄にするわけです。(ライフ半分使わせた地点で無駄かどうかは微妙ですが)
終盤は今書いたとおり500も250も変わらないと思いません?
当然不測の事態でこの250が0になるかもしれませんが、その不測の事態を1回宣告で押さえています。
破壊輪にしろ、いきなりゴブ突出されて超過ダメージで死ぬ場合でも・・・1回は止めています。
それも魔法、トラップ、モンスターの通常、反転、特殊召喚すべてを止められます。
これら以外の不測の事態はまずあり得ないでしょう。
「比べてみると・・・」から激しく脱線しましたね。(笑
せっかくだからこのまま語ります。もうしばらくお聞きください。
宣告には3つの他のカードにはない利点があります。
一つ。発動条件がない。
いや、条件は相手が何らかのカードを使うこととありますが・・・
それ以外の発動条件が全くないんです。
何かというとジャマーは手札が1枚ないと使えません。
早すぎた埋葬や押収もライフが規定ポイント以上でないと使用不能です。
しかし宣告はどうでしょう? 手札の制限も、場の制限も(お触れやショッカーがないとき というのは条件ですか?)
そしてライフの制限すらありません。伏せていれば使えるんです。相手の発動を大抵無効にできるんです。
二つ。ストライクゾーンが広い。
モンスター、魔法、トラップすべてに対応しています。
ついでに召喚自体を無効にするので、優先権うんぬんでさっさと効果を使われることもありません。
同族やサイエン、ならずに困らされずに済むんです。ライフは必要ですが。
三つ。いきなり引いても邪魔にならない。
上二つからの結論です。大抵使えます。デュエル中は。

5.邪魔にならないが・・・
デッキ作成の邪魔にはおおいになります。(笑
このカードが存在することで、「ライフポイント****を払って発動する」系カードが使いづらくなります。
宣告使う前にそれを引けば問題ないです。が、使った後に引くとそれが邪魔になります。宣告が邪魔なんじゃなくて
そういうわけで、早すぎた埋葬、破壊輪等はデッキ作成の地点で既に断念するのが上等策となります。
この2枚がないと俺は確実に負ける!!って人は正直このカードを使わない方がいいでしょう。勝てなくなります(笑)
当然「サイエンティスト」なんてカードは宣告使った後はただの守備力300の壁です。ぁあ、ウィルスの媒体にもなりますが。
他にも、押収なんかはやっぱ入れない方が都合が良さそうです。
セイントマジシャンなんかも できるだけ反転せずに殴らせて効果を起動しちゃいましょう。
スピアドラゴンには要注意。

6.カウンターの存在意義
カウンターは、「ピンポイントで相手の必要なカードを無効化する」ために存在します。
たとえば、「護封剣フィールドに刺さってるのに混沌帝龍の効果にとどめ刺された」とか
後1回ダイレクトすれば勝てるのに、開闢出されて連続攻撃受けて逆転負けした。
はたまた「中盤に大量展開したらブラホされて押し切られた」等々、
「あのカードがなかったら」という状況ありまん?
それが止められるんです。無論先に引いて伏せている必要はありますが・・・
カードの価値というのは状況状況によって変わってきます。
1+1が2とは限らないのがカードゲームの醍醐味です。状況、思考方法によって
1以下のカードが10になったりもするんです。
そういう物なんです。ハンデスなんかは「事前」に止めることになりますが、
当然ながら「その10になる可能性を秘めたカード」が手札にあるかどうか、そしてそれに気づくかどうか。
それはどれだけ訓練して養ったプレイングでも見抜くのは至難の業です。
が、手札ならわからずとも、場に出されたらさすがに気づくでしょう。「こう使うのか!!」と。
カウンターならそのタイミングで止めることができます。ハンデスとは違うんです。
ハンデスみたく根こそぎ落とす訳じゃないので第2撃、3撃があるかもしれません。
が、やはり1撃目をしのいだ分、場はこちらに少なからず傾きます。
ライフはどうか知りませんがね?(笑

7.デッキサンプル
いや かけって言われたので・・・
つまるところ「旧式スタンの押収と破壊輪抜いて宣告入れた」ようなやつです。(笑

宣告スタンver_1.00(プロトタイプ)
モンスター(17枚) 魔法(17枚) 罠(6枚)
霊滅術師 カイクウ
魔導戦士 ブレイカー
同族感染ウィルス
怒れる類人猿(バーサークゴリラ)
魂を削る死霊
黒き森のウィッチ
異次元の女戦士×3枚
メタモルポット
ニュードリュア
ダークジェロイド
クリッター
キラー・トマト×2枚
キラー・スネーク
ヴァンパイア・ロード
抹殺の使徒×2枚
非常食
天使の施し
団結の力
大嵐
死者蘇生
強欲な壺
強制転移×2枚
巨大化
悪夢の蜃気楼
ブラック・ホール
スケープ・ゴート
サイクロン×3枚
聖なるバリア−ミラーフォース−
神の宣告×3枚
激流葬
リビングデッドの呼び声
旧式スタンに宣告積んだ形。早すぎは許容範囲だとも思ったがあえて抜いた。
なお、俺は動かしてないので動く保証はしません(笑
自分で確かめるなり、自分なりに別のデッキを組むなりして宣告の楽しさを満喫してください。

8.最後に。
ピンポイントにカードを止めてくれる宣告。リスクは確かに軽くはないです。
しかしリターンもそれなりに大きいし、リスクはタイミング次第で小さくすることもできます。
このカードは必ずしもハイリスクハイリターンなのではなく、ローリスクになる事もあります。
また、使い方を間違えればハイリスク・ローリターンのクズカードにもなります。
いろいろ勉強して使いこなしてみましょう。すばらしい相棒と呼べるカードになりますよ。
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